JABA、日本選手権1回戦を地方開催へ

日本野球連盟(JABA)が静岡県内で評議員会を開き、来年からの日本選手権の開催方式として、参加チーム数を32に保ったまま1回戦16試合を東北から九州までの8地区で10月に実施する分割案を示した。出場チームが地元で初戦に臨めるように配慮するとともに、空席が目立つ1回戦の観客増や地域振興にも繋げたい考えで、2回戦以降の15試合をこれまでの11月下旬から11月上旬に前倒しすることでシーズン全体を短縮する狙いもある。また、来年度予算では不況下の経費削減対策として、今年の都市対抗大会と日本選手権の開催費をそれぞれ700万円、300万円削減。各地方大会の縮小を通達し、クラブカップ3大会と新人選手研修会の一時凍結も決めた。
さらに、捕手が捕球後にミットを動かしてストライクに見せる行為を、社会人野球では厳禁するとの方針を示した。選手のマナー向上が目的で、規則・審判委員会の麻生紘二常任理事は「国際大会では審判への侮辱行為に当たる」と指摘。昨年の北京五輪で日本代表のマナーが不評だったとし、「なかなか投球しない投手を含め、バッテリーが球審と戦っているようだった。まずアマから改善に取り組もう」と呼び掛けた。
理事会では松田昌士会長の再任を決定。同会長は3期目で、任期は2年。