岩本義行さん、急性心不全で死去

南海、松竹などで強打者として活躍した岩本義行さんが、急性心不全のため広島県三次市特別養護老人ホームで死去。96歳。広島県出身。旧制三次中(現三次高)、広陵中(現広陵高)から明治大を経て、1940年から南海でプレー。バットを胸の前に立てて構える打撃フォームは「神主打法」と呼ばれた。2リーグ分立後の1950年に松竹でセ・リーグ第1号本塁打を放つなど、打率.319、39本塁打、127打点で優勝に貢献。翌51年8月1日の阪神戦では1試合4本塁打、18塁打のプロ野球記録を樹立。一度は現役を引退したが、1956年に東映の監督に就任すると選手も兼任。同年4月19日の大映戦で44歳1か月の最年長サヨナラ本塁打、57年8月18日の阪急戦では45歳5か月の最年長本塁打を記録。1965、66年は近鉄の監督も務めた。1981年に野球殿堂入り。