NPB、FA短縮案を選手会に提示

日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会(JPBPA)が東京都内のホテルで協議交渉委員会を開き、NPBが12球団で取りまとめたFA権取得期間の短縮案を選手会に提示した。NPB案は「昨年のドラフト会議で入団した選手から、国内移籍に限りFA権取得期間を、高校生からプロ入りした選手は8年、大学や社会人を経て入団した選手は7年に短縮する(海外移籍は現行通り9年)」を骨子とするもので、前回の協議では廃止するとしていた人的補償を復活させた上で、FAで選手が流出した球団の支配下選手枠を増やす案も提示。これに対し、選手会は大学と社会人を経て入団した選手のFA権取得は6年とし、補償金のさらなる減額などを要望。一方、NPB側は「現在6月末となっているトレード期間を7月末まで延長」「故障者特例措置をFA権取得年度には適用しない」「年俸の減額制限50%の明示」「ポストシーズンの合同練習と試合出場を高校からプロ入りした選手は5年間、大学や社会人を経て入団した選手は3年間認める」の4項目を提案。選手会は今月中に全選手の意見をまとめ、5月にも再びNPB側と交渉を行う意向を示した。