パウエルは二重契約、両球団で再検討へ

パ・リーグが、前巨人のパウエル投手との契約を主張しているオリックスソフトバンク両球団の代表者を東京都内の連盟事務局に呼んで事情聴取を行った結果、オリックスから提出された統一契約書の写し、ソフトバンクから提出された統一契約書の原本とも有効であると判断し、両球団で善後策を再検討することを指示。連盟としては、現時点でパウエル側への事情聴取は行わず、解決への期限も設定していないが、事務局が両球団と連絡を取り、必要に応じてアドバイスをしていく方針で、今後は同様の問題が起きないよう、明確な規則を実行委員会で協議すべきとの見解も示した。
パの村田繁事務局長は「二重契約と判断せざるを得ない。このままでは支配下選手登録の申請は双方とも受けられない」と説明。小池唯夫会長は「プロ野球は信頼関係を保って、問題があっても話し合いで解決してきた。解決策を巡って意見交換したので、円満に解決したい」との意向を語った。

オリックスが外国人投手をテスト

オリックスが、New York Yankees傘下のScranton Wilkes-Barre Yankees (AAA)やAtlantic LeagueのBridgeport Bluefishでプレーしたエリック・ヤング投手(Eric DeBari Junge/1977-01-05/196cm/95kg/右右/米国出身)のトライアウトを春季キャンプで行うと発表。パウエルの契約問題が浮上した直後だけに、有事に備えた動きとの見方もあるが、球団首脳は「1月初旬に向こうから売り込んできていた話。発表の時期はたまたま」と説明した。

DJ Houltonソフトバンクに移籍

Los Angeles DodgersD.J. Houlton投手の契約をソフトバンクに譲渡したことが明らかになった。同投手は、ソフトバンクが16日の編成会議で緊急補強リストの筆頭候補に挙げ、獲得に乗り出していると報じられていたが、ソフトバンクオリックスが獲得を発表していたパウエル投手との契約合意を29日に発表し、二重契約問題に発展している。