巨人、プレーオフ第2ステージ6試合制を提案

日本プロ野球組織(NPB)の実行委員会とセ、パ両リーグの理事会が東京都内で開かれた。セ理事会では巨人の清武英利球団代表がプレーオフ第2ステージについて、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージを与えて4勝先取の6試合制とする改定案を提示。引き続き行われた実行委員会で、セの理事長を務める横浜の山中正竹常務取締役がこの案をパ側に示し、3月4日に行われる次回の実行委まで検討することになった。パは2006年のプレーオフでレギュラーシーズン1位チームに1勝のアドバンテージを与える方式を採用しており、昨年もアドバンテージ付与を強く主張。しかし、セは一様に消極的で、事業委員会の委員長を務める清武代表が5試合制でアドバンテージを与えた場合に2試合で決着がついてしまう可能性があることを憂慮し、興行面の問題からアドバンテージ付与が見送られた経緯がある。さらに、12球団での新制度ということから2年間は制度を維持するとされていたため、パ側からは反発や戸惑いの反応もあったという。また、第1ステージの試合数や、2位と大差がついた3位が出場することの是非なども検討の対象になっているほか、アドバンテージを与えるならプレーオフで優勝を決めるべきという意見もあり、開幕前の決定は容易ではなさそうだ。

攻守交代と投手交代は電光掲示板でカウントダウン

実行委員会では、今季から球場内の電光掲示板など観客が見える場所にタイマーを設置し、試合時間短縮を促進していくことで合意。攻守交代は2分15秒以内、投手交代は2分45秒以内という申し合わせ事項が厳格に守られていないため、オープン戦から球場設備が可能な範囲で導入。罰則規定は設けないが、守られない事態が続く場合は罰則も検討するという。また、投手が行うボールの交換要求も場合によっては認めないという方針も厳格に適用。打席入場曲を廃止する案も出たが、反対する球団もあったため見送られた。今後も各球団が試合時間短縮に向けた案を検討し、持ち寄って討議していく。