井端弘和、薬物違反で譴責処分

日本プロ野球組織(NPB)のアンチ・ドーピング調査裁定委員会が東京都内で緊急会見を開き、中日の井端弘和内野手に対してアンチ・ドーピング規則違反で譴責処分と10日までに始末書の提出、中日に対して制裁金300万円を科したと発表。競技力向上目的ではなく治療目的で、球団内の手続きミスと判断し、出場停止などのない最も軽い処分とした。2007年の制度導入後、違反者は4人目で日本人選手では初。
7月12日のヤクルト戦(神宮)で行われた検査で、井端の尿からステロイド系のプレドニゾロンなど3種類の禁止薬物が検出された。井端は慢性的な眼病治療のため、治療目的で使用する薬物の除外措置(TUE)を2009年4月21日付で球団を通じて申請したが、承認失効期日が同年5月30日であることを知らず、再申請しないまま服用を続行。球団はTUEの失効期日を伝える判定書を井端に見せておらず、書類の保管にも不備があったという。
NPBでは、2007年にガトームソン(ソフトバンク)、08年にはゴンザレス(巨人)とリオス(ヤクルト)がドーピング違反で、20日間から1年間の出場停止処分を受けた。
井端選手のドーピング規則違反について (NPBニュース)