砂押邦信さん、腎臓癌で死去

国鉄監督の砂押邦信さんが18日に腎臓癌のため死去したことが分かった。87歳。茨城県出身。水戸商から立教大に進み、主将を務めた。卒業後、社会人野球の選手を経て、1950年に立教大の監督に就任。53年春に20年ぶりのリーグ優勝を果たした。54年に入学してきた長嶋茂雄杉浦忠、本屋敷錦吾らを鍛え上げ、自らは55年に監督を退いたが、57年春から4季連続優勝した黄金時代の基礎を築いた。55年から社会人野球の日本鉱業日立の監督に就任し、翌56年に都市対抗野球に出場して小野賞の初受賞チームとなった。選手としてプロ経験がないにも関わらず、61年には国鉄の監督に就任し、1年目にチームを初の3位に導くなど、プロアマ両球界で実績を残した。