NPB側も一審判決を不服として控訴

プロ野球12球団と警視庁などで作る「プロ野球暴力団等排除対策協議会」が、中日の私設応援団「名古屋白龍會」「全国竜心連合」の2団体に対して球場での鳴り物応援(応援団形式による応援)を禁止し、名古屋白龍會のメンバー約20人に対して入場券の販売を拒否して全球場から締め出したのは、権利の乱用で違法だとして、2団体のメンバー約100人が12球団と日本野球機構(NPB)などを相手取り、処分の無効と慰謝料の支払いを求めた訴訟で、NPB側は12日までに、球場締め出しを無効などとした名古屋地裁判決を不服として、名古屋高裁に控訴。一審判決は、応援禁止処分を「裁量権の範囲」として認めたが、球場締め出しは「裁量権を逸脱するもの」として無効と判断した。応援団側は既に控訴している。