NPB、選手年金の今後を協議

日本野球機構(NPB)の年金運営委員会と日本プロ野球選手会(JPBPA)が東京都内のホテルで事務折衝を行い、適格退職年金が2012年3月末で廃止されるのに伴い、選手年金の今後の在り方について説明が行われた。選手年金には監督、コーチ、選手、審判員が加入しており、加入者とNPBからの拠出金で運営されている。対象者は現役選手が約800人、年金受給者と待機者が約800人。関係者によるとNPBは毎年約6億円を拠出。現行制度では拠出金を税制上は損金として処理できたが、その優遇措置を受けられなくなると負担額が約4割増えると予想される。選手は厚生年金被保険者ではないため、確定給付企業年金などへの移行は難しく、NPBでは解散も視野に協議を続ける。