宇佐美徹也さん、急性呼吸不全で死去

プロ野球記録の第一人者として数々の功績を残し、「記録の神様」と呼ばれた宇佐美徹也さんが、急性呼吸不全のため東京都内の病院で死去。76歳。栃木県佐野市出身。1956年にパ・リーグ記録部公式集計員となり、山内以九士氏に師事。1964年に報知新聞社に入社し、記録を扱ったコラムを連載するなど記録記者として活躍。その後、記録部長や編集委員を歴任。MLBを参考に日本独自のセーブルールを考案し、1974年に公式記録に導入されるきっかけとなった。1977年には、それまでに発掘・分析した各種記録を体系的に網羅した「プロ野球記録大鑑」を刊行。1988年に日本野球機構コミッショナー事務局入りし、BISデータ本部の初代室長に就任。従来の手集計による公式記録を電子集計にするシステム構築に尽力。1998年の退任後は文筆活動を行っていた。
宇佐美さんとは野球文化學會の総会などでお話をさせていただいたことがあります。ご冥福をお祈りいたします。