J Lutzさん、死去

元広島監督のJoe Lutzさんが20日に米国で死去していたと、Sarasota Herald Tribune紙(電子版)が伝えた。83歳。Lutzさんは1951年にSt. Louis Brownsで14試合に出場。引退後は1971年にCleveland Indiansの一塁コーチに就任し、74年に広島の打撃コーチとして来日。翌75年にMLB出身の外国人で初めて監督に就任すると、紺色だった帽子を「燃える色だから」との理由で赤に変更。同年4月27日の阪神戦で審判に猛抗議して退場処分を受け、試合放棄も辞さない構えに球団代表がグラウンドで説得したことから、球団に不信感を覚えて30日に辞任、帰国した。監督通算成績は6勝8敗1分。広島はこの年、後を継いだ野崎泰一監督代行、古葉竹識監督で初優勝を果たしており、Lutzさんが初優勝の礎を築いた。帰国後はMLBに戻らず、少年野球の指導などに力を注いでいたが、ここ数年は脳卒中と糖尿病による闘病生活が続いていた。