リオス、薬物違反で解雇へ

日本プロ野球組織(NPB)の根來泰周コミッショナー代行が東京都内で記者会見を開き、ヤクルトのリオス投手がドーピング検査で陽性反応を示し、1年間の出場停止処分を科したと発表。この処分を受け、ヤクルトも同投手の解雇を決め、セ・リーグに契約解除を申請した。NPBによると、5月21日の西武戦後に採取した尿検体から筋肉増強剤として禁止薬物に指定されているハイドロキシスタノゾロールが検出され、6月21日に行われた2つめの検体の分析でも結果が同じだったため、NPBは28日にアンチ・ドーピング特別委員会を開いて処分を決めた。同投手は代理人の日本人弁護士2人とともに球団事務所で会見し、「日本のプロ野球界、ヤクルト球団にお詫びを申し上げる。何より子供たちの夢を壊したことに謝罪の言葉を述べたい」と頭を下げ、「昨年末に背中や腰の治療目的で受けた注射か、ドーピング検査直前に服用したサプリメントに問題があったのではないか」と故意の摂取を否定。処分内容については「若干重い。1年間の出場停止処分は野球の道を閉ざすのと同じ」と話したが、異議申し立てについては「家族や弁護士と話し合って決めたい」と態度を保留した。