ゴンザレス、改めて潔白を主張

ドーピング検査で陽性反応を示し、NPBから1年間の出場停止処分を受けた巨人のゴンザレス内野手が、東京都内でNPBのアンチ・ドーピング特別委員会に対して弁明を行い、改めて潔白を主張するとともに、服用薬の再検査などを求めた。弁明は、代理人の雨宮真也弁護士とともに約1時間半にわたって行われ、禁止薬物の摂取を改めて否定した上で、常用しているリウマチ治療薬やその副作用の抑制薬、噛み煙草、ドーピング検査の直前に摂取した飲食物の再度の成分検査を要求したほか、反証の機会が十分に与えられないまま拙速に処分が下される手続きの不備や、仮に処分を受けるとしても1年間の出場停止は重すぎることへの不満を訴えた。これに対して特別委は、治療薬が陽性反応の原因ではないとして再検査には応じない構えで、同選手側で再検査する場合は検査機関(国内限定)などの詳細を18日までに連絡するように要求。その内容によって今後の対応を決める。コミッショナー事務局の長谷川一雄事務局長は「結論は出ている。ただ主張は聞きますよということ」と大勢に影響がない認識を強調したが、同選手は「いかにして自分の無実を証明するかに全力を挙げたい。野球人としてのキャリアを取り戻すきっかけになると確信している」と訴え、裁定が見直されなかった場合はスポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を視野に入れていることにも言及した。