ゴンザレス、薬物違反で解雇へ

日本プロ野球組織(NPB)が、昨季から本格導入したドーピング検査で、巨人のゴンザレス内野手が陽性反応を示したため、26日から1年間の出場停止処分を科したと発表。本人は使用を否定しているが、巨人は同選手との契約を解除する方針。NPBでドーピング違反が発覚したのは、昨年8月のガトームソン投手(ソフトバンク)に次いで2人目。
同選手は4月30日の巨人×広島5回戦の試合後に他の3選手とともに検査を受け、興奮剤として禁止薬物に指定されているクロベンゾレックス、アンフェタミン、パラヒドロキシアンフェタミンが検出されたとの報告書が、5月20日NPB医事委員会に提出された。その後、NPBと球団が本人から事情を聴取したところ、MLBでドーピングがさほど問題視されていなかった2003〜04年に興奮剤を服用した事実は認めたが、その後は他の薬物も含めて摂取を否定。NPBは26日にアンチ・ドーピング特別委員会を開き、4段階ある制裁基準のうち2番目に厳しい処分を決めた。また、アンフェタミンなど覚醒剤取締法の該当薬物が検出された場合には警察に通報する取り決めとなっているが、警察からは刑事処分の範囲外との回答があったという。
巨人の清武英利球団代表は東京都内の球団事務所で記者会見を開いて謝罪。同選手との契約を解除する方針を明らかにし、自身と島崎雅夫国際部長の譴責処分を発表した。