台湾とカナダが北京切符獲得、韓国は初黒星

台湾で行われている北京五輪世界最終予選の第6日、カナダが開幕5連勝中だった韓国を破り、南アフリカを下した台湾とともに、12日の韓国に続いて北京五輪への出場権を獲得。台湾、カナダの五輪出場は、いずれも2004年アテネ五輪から2大会連続。北京五輪に出場する8か国・地域は、米大陸予選1、2位の米国、キューバ、欧州予選1位のオランダ、アジア予選1位の日本、世界最終予選1〜3位の韓国、台湾、カナダ、開催国の中国で、野球競技は8月13日に開幕する。
韓国は1回、カナダ先発のJames Averyから先頭の李容圭、李鍾旭が連続二塁打を放って1点を先制するが、その裏に先発の柳賢振がMattew Rogelstadの2点本塁打などで3点を取られて逆転を許すと、4回には2番手の張洹三*1がNicholas Weglarzにソロ本塁打を浴びる。2回以降はカナダ投手陣から追加点を奪えずにいた韓国は3点を追う9回、金周燦の適時打などで2点を返して1点差まで迫るが、代打の趙寅成はカナダ4番手のMichae Kusieviczに打ち取られ、今大会初黒星。これまで5試合連続打点と絶好調だった李承燁*2も4打数無安打に終わった。台湾は、これまで出場機会に恵まれなかった鐘承佑や王勝偉を先発に起用したこともあって4回まで南アフリカから得点を挙げることができなかったが、5回に1点を先制、7、8回にも追加点を挙げると、投げては4投手による完封リレーで快勝。先発の姜建銘は6回を3安打2四球6三振の無失点に抑えて2勝目を挙げた。この結果、韓国、台湾、カナダの3チームが5勝1敗で首位に並び、今大会の優勝チーム決定は、14日の最終日に持ち越された。このほか、豪州は9-0でスペインを下し、メキシコ*3は4-0でドイツに快勝した。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
スペイン(1勝5敗) - 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 1 2
豪州(3勝3敗) - 3 3 0 3 0 0 0 0 x - 9 13 0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
メキシコ(3勝3敗) - 1 0 2 0 0 0 0 0 1 - 4 7 1
ドイツ(2勝4敗) - 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 4 2
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
台湾(5勝1敗) - 0 0 0 0 1 0 1 2 0 - 4 4 2
南アフリカ(6敗) - 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - 0 5 1
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
韓国(5勝1敗) - 1 0 0 0 0 0 0 0 2 - 3 8 1
カナダ(5勝1敗) - 3 0 0 1 0 0 0 0 x - 4 9 2

*1:張洹三:洹は三水に亘

*2:李承燁:燁は火偏に華

*3:メキシコ代表には、韓国ロッテのKarim Garcia外野手(元オリックス)、Jose Tolentino監督(元西武)らが所属している