パウエルが来日、公の場で説明へ

オリックスソフトバンクとの二重契約問題が生じている前巨人のパウエル投手が中部国際空港着の航空機で来日。ソフトバンクの選手として取得した就労ビザで入国手続きを行った。米国出発前には「オリックスとは就労ビザを取得するために署名、FAXした。私の解釈では、合意に達した時点で契約書の原本に署名するものだと思うので、ソフトバンクとの契約が正当。オリックスとは自分の中では正式なものではなく、私に対して何の合法的な権利はないと考えている。2008年はソフトバンクでプレーしたい」と説明。また、ソフトバンクの竹内孝規球団常務取締役兼最高執行責任者(COO)は、パウエルの代理人から2日にメールが届き、その中で本人が「公の場で説明したい。トレーニングも早く開始したい」と希望していることを明らかにした。竹内常務兼COOは「(両球団とパウエル側の)三者が揃うことが絶対に必要。事態の早期解決にはそれしかない」と述べ、「パウエル側が手伝って欲しいということであれば、公平性が見える感じでお手伝いすべきかと思う。通訳を付けたり、場を設ける備えはある」と、パウエル側と連携していく構えを見せた。

根來代行、パウエルからの事情聴取を改めて主張

根來泰周コミッショナー代行は沖縄で日本ハム阪神、ヤクルトの春季キャンプを視察した際に「パウエル本人が(日本に)来たのなら事情を聴けば良い。代理人や本人との折衝の経緯を調べれば、どちらが有効か、おのずと結論は出る」と話し、4日にもパ・リーグ連盟が両球団および本人を事情聴取する可能性が出てきた。