試合時間短縮の具体策検討へ

日本プロ野球組織(NPB)が東京都内のコミッショナー事務局で事業委員会を開き、今月10日の実行委員会で日本テレビ(NTV)から提出された「プロ野球試合のスピードアップ化の要望書」について、NHK、NTV、TBS、テレビ東京(TX)の担当者を招いて意見交換。今年の平均試合時間はセ・リーグが昨年より5分長い3時間19分、パは昨年と同じ3時間18分。テレビ局としては「地上波で延長せずに試合終了まで放送して中継枠を確保するには2時間45分までが望ましい」とし、具体的には「走者がいない時の投球間隔を12秒以内とし、違反した場合は球審がボールを宣言する」とする野球規則や「攻守交代は2分15秒以内、投手交代は2分45秒以内」とする申し合わせ事項の順守、監督や選手への意識付けを要望。時間の計測状況を表示して時間制限を徹底させる案や外部監視委員会の設置、罰則の導入なども議論され、来年1月の実行委員会で具体策を検討することを確認。